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リソース - resource - - - 書籍情報 - 国内の出版物

パントマイム/マイムに関する日本語の出版物は数が少ないのですが、それでもじわじわと増えてきています。
(※ 価格は購入当時のもので、現在は改訂されている可能性があります。表示は原則として税抜き。
また、William Nakamura さんの http://www.pantomime.org/pages/mime_book.html にも書籍情報が掲載されています。ぜひご参考に)


■ パントマイム/マイムに関する書籍 (国内)

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『パントマイムのすべて』
著者:クロード・キプニス (Claude Kipnis)
訳:カンジヤマ・マイム
発行:晩成書房
初版:2000. 12. 10
ISBN:4-89380-234-8
価格:\2,800
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アメリカで出版されていたマイム技法書の定番 "The Mime Book" の翻訳です。原書の写真やコラムなども忠実に掲載。訳注が入っているので、原書よりも日本人に親しみやすくなっています。
一つ上のレベルの技法書・実践書がほしい方に強くお薦めします。

あえて注意を促すとすれば、エティエンヌ・ドゥクルー(フランスの近代マイムの始祖)の技法とは様相が異なることです。本書の内容の方がより実践的ですが、ドゥクルー・システムにこだわる方には違和感があるかも。また、教室などで教わった方の中には用語などで違和感を覚える方があるかもしれませんが、これはむしろ日本語版マイム用語のスタンダードが確定していないことの方が問題かな。

晩成書房の本書紹介ページ: http://www.bansei.co.jp/index/mokuroku/mokuroku-8.html

『おしゃべりなパントマイム』
著者:カンジヤマ・マイム
発行:大月書店
初版:1994. 2. 18
ISBN:4-272-61062-7
価格:\1,456
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パントマイムの紹介から、身体の使い方、作品づくりにいたるまで総合的に書かれた、おそらく日本では初めての1冊。まず最初にパントマイムの本を読むなら、この本です。

『ザ・パントマイム』 (子どもとつくる シリーズ45)
著者:カンジヤマ・マイム
発行:大月書店
初版:1996. 9. 28
ISBN:4-272-61145-3
価格:\1,500
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子供向けの本なのですが、実際に紐解いてみると図版豊富で、レッスンの具体例も豊富です。
文章こそ子供相手なのですが、やっている内容は大人向けのレッスンにも十分に応用が利きます。子供、初心者のみならず、大人や指導者にもお奨めの一冊。

『マイムの言葉 - 思考する身体』
著者:エティエンヌ・ドゥクルー (監修:並木孝雄、訳:小野暢子、解説:及川廣信)
発行:ブリュッケ
初版:1998. 6. 20
ISBN:4-7952-1674-6
価格:\3,000
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マイムの始祖、ドゥクルーの著書。
マイム(コーポラル・マイム)を確立しようとしたドゥクルーの奮闘が偲ばれます。
内容は実践書や技法書の類いではなく、観念的というか凝ったレトリックの文章が多くなっています。 演じる上でのヒントとなる言葉はちりばめられていますが、総合的に理解するのは(少なくともざっと読んだだけでは)難しい。じっくり読み込むべき本。迷いが生じたときに折々ページを紐解くと霧が晴れるかもしれません。

『マイム - 演劇の基礎レッスン』
著者:小谷野 洋子
発行:晩成書房
初版:1991. 5. 25
ISBN:4-89380-128-7
価格:\2,800
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こちらは「マイム」について書かれた本。
この本でいう「パントマイム」は主にマイム・テクニックを中心とした芸を指し、 「マイム」は演劇のベースとなる動きや感情、即興性などを指すものとしているようです。
その「マイム」、つまりルコック・システムを軸に据えた、即興と身体の動きを中心にした演技レッスンについて、この本はレッスンの実例を中心に記しています。

・・・と、書くと演劇学校の指導書みたいに思われるか?
読めばすぐに分かりますが、この本は全然堅いとこなくて、解説書というよりは読み物としてずんずん読める本です。

もっともずんずん読めるのは僕自身、レッスンでよく即興をやったことから感情移入しやすいせいかもしれません。
レッスンで、ある程度即興をやって味をしめた人にはお薦め。もちろん、マイム/演劇の指導者の方にも。

『パントマイム芸術』
著者:マルセル・マルソー/ヘルベルト・イェーリンク(対談)(尾崎宏次 訳)
発行:未来社
初版:1971. 4. 15
ISBN:-
価格:\700
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僕がマイムを始めた1990年頃、パントマイムについて書かれた本で手に入るのはこれくらいでした。
・・・残念ながら、かなりひどい翻訳です。原書を読んだわけではないので訳文の正否は断定できませんが、それを抜きにしても、語句の不統一、文体の不徹底、論のつながりが見えないなどちょっと読むには苦痛です。
しかし腰を据えて読むと、はしばしにパントマイム/マイムの本質が垣間見える、と思います。またマルソーの初期の作品について本人の言葉が読める、というのもマルソー・ファンの方には貴重でしょうか。

『コメディア・デラルテ』
著者:コンスタン・ミック(梁木靖弘 訳)
発行:未来社
初版:1987. 11. 25
ISBN:-
価格:\2,500
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コメディア・デラルテ(Commedia dell'Arte)の研究書です。
研究書としてはもっとも古いものの一つで、コメディア・デラルテ研究の始祖となった著作です。


『ハーレクィンの世界』
著者:アラダイス・ニコル(浜名恵美 訳)
発行:岩波書店
初版:1989. 9. 28
ISBN:4-00-001864-7
価格:\4,369
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やはりコメディア・デラルテの研究書ですが、上のコンスタン・ミックの著書よりもだいぶ新しい研究書です。
図版豊富。

『ピエロの誕生』
著者:田之倉 稔
発行:朝日新聞社(朝日選書)
初版:1986.04.20
ISBN:4-02-259403-9
価格:\1100
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ピエロが登場した当時のフランスの時代背景、ドビュローの盛衰、日本での「ピエロ」についてなどが詳細に記されています。『天井桟敷の人々』で描かれた頃の様子を知りたければ、この本かな。
日本の「ピエロ」に関する考察も興味深い。






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